生産性分析(1)労働生産性とは

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労働生産性は、従業員一人当たり売上高、従業者一人当たり粗付加価値額、労働分配率によって分析します。

一人当たり売上高、一人当たり粗付加価値額、労働分配率

従業員一人当たり売上高

従業員一人当たり売上高は、従業員一人当たりどのくらい売り上げをあげたかを示すもので、人的な生産効率を示します。

従業員一人当たり売上高=(売上高÷従業員数(期中平均))

従業員一人当たり粗付加価値額

従業員一人当たり粗付加価値額は、一人辺りどのくらいの付加価値を生み出しかで、生産性比率のなかで特に重視されるものの一つです。

従業員一人当たり粗付加価値額=(付加価値額÷従業員数(期中平均))

※粗付加価値額=税引前当期純利益+人件費+支払利息割引料+減価償却費

労働分配率

労働分配率は、付加価値に対する従業者への分配額である人件費の割合です。

労働分配率=(人件費÷粗付加価値額)×100

生産性と労働分配率

企業により生み出された付加価値は、それを生み出すのに貢献した従業者等に分配されるが、その割合を示すのが労働分配率です。

数値としては、低ければ低いほど利益が蓄積されるので、良いとされる。生産性の観点からみれば、分配率の低さ(人件費水準の低さ)は従業員の働く意欲を欠如させ、生産性を落とす可能性があります。

労働者への分配が、生産性を維持若しくは上げるために適切なバランスがどの程度かを労働分配率によって把握する必要があります。

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